ガチャガチャ。
親父は鍵を開けて、ニヤケタ顔でこっちを見て
「結構綺麗でしょ?」といった。
「綺麗〜!!あたしラブホって初めて〜。」理香が甘えた声で言う。
もちろん、嘘だ。
あたしも、理香も処女ではない。
こうゆう売りも何回かやっている。
だけど、処女は、親父には受けが良い。
「先にシャワー浴びてきますぅ」理香が、バスルームに行った。
「優香ちゃんっておとなしいね?」
あたしをソファーに座らせて肩に手を回してきた。
「あたし緊張しちゃってえ・・・」下を向いた。
「可愛いねえ。処女だっけ?」
「はい・・・」うつむいたままいった。
「じゃあサービスしてあげるよ。」
そういいながら、肩にかけていた手を、どんどん下にもっていった。
その時、理香がバスルームから出てきた。
「優香も入ってきなよ〜。」可愛い声で言った。
「・・・うん。」
無表情のまま、親父の手をどけてバスルームに小走りでいった。
ガチャ。
シャワーを浴びながら、1人で涙を流した。
あたしは、今まで11人の男と付き合ってきた。
はっきりいって、重い感情は持たなかった。
好きという気持ち程やっかいな物はない。
それを、中1の時に知った。
私の初恋は小4だった。
学年で1番モテル潤平。スポーツ万能で、明るくて、イケメン。
テレビドラマにも子役として出ていた。
だけど、かなりの女好き。女心を分かっている男だった。
そんな男に、恋をしてしまった。