幼なじみ13

フラン子  2009-09-03投稿
閲覧数[335] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「床だと尻が痛くて…」

一瞬襲われるかと思ったらそんな理由だった。
本当に勇は私を女だと意識していない。

ちょっと期待した自分が恥ずかしくなった。

それからまた映画を観始めたが、途中から眠気がしてきてウトウトし始めた。

目をこすりながら頑張って観ていたが、途中で意識が飛んでしまった。


……2時間後。
気がつくと自分の部屋のベッドの上で横になっていた。テレビの前に勇が座り、またゲームをしている。

「あれ?映画は?……っていうか、何で私の部屋?!」

「やっと起きたか。お前、途中でオレに寄りかかって寝たからここまで運んでやった。」

「え!?どうやって……まさか!」

「まさかのお姫様だっこで。お前軽すぎ、ちゃんと食べろ。」

穴があったら入りたいくらい恥ずかしかった。
とりあえず布団をかぶった。

「よし、じゃあ帰るわ。オレ出たら、ちゃんと鍵かけとけよ。」

勇がテレビを消して、帰ろうとする音が聞こえる。

「……もう帰るの?」

布団を被ったまま聞くと、
「あのなー、もう深夜1時過ぎてんだぞ。誰のせいでこんなに遅くなったと思ってんだよ。」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フラン子 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
アプリDLで稼ぐ!
“Point Income”


▲ページトップ