カオスバスター 第8話:狼少年

キングボーズ  2006-07-29投稿
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レーヴの村を出て一週間。バスター社の本社があるクォッツシティを目指したツバサとリアは深い森の中を歩いていた。
「なぁリア〜。もう一週間だぜぇ?なのに村一つないってどうゆうことだよ〜。」
「ゔ〜ん…。少し言いづらいんですが…迷ったみたいです。」
「は!?え?目的地に向かってるんじゃないの?……もしかしてリアって方向オンチ?」
リアは慌てて否定した。
「ち、違いますよ!?ただあまり村から出たことなくて…あまり知らないだけで…決して方向オンチなワケでは―」
「分かったって。…ん?」
ツバサは少しはなれたところで狼がカオスに襲われているのが見えた。
「助けに行かなきゃ!」
「え?」
リアはツバサがいきなり走りだすので訳も分からず追いかけた。ツバサが走りよりカオスに向け言霊を使おうと左手を出したとき、森の奥から声が聞こえた。
「ガルッ!」
その声のする方から大きな光の棒が伸びてきた。その光はカオスを包み、跡形も無く消し去った。ツバサとリアの動きは止まってしまった。その間に、襲われていた狼と光の出た方から出てきた人間の子供が走りさっていった。
「あれ…?今の子供じゃないか?」
「まさか…。」
ツバサとリアは信じられないという表情をうかべた。


「ツバサさ〜ん。ほんとに行くんですかぁ?」
ツバサとリアは走って行った狼を追いかけていた。地面には一匹の狼の足跡と子供の手形足形が残っていた。
「当たり前だろ?なんか気になるんだよな。あの子供。」
「やめましょうよ〜だって狼ですよ〜?」
「大丈夫だって!リア、もしかして怖い?」
「い、いや。そういう訳では…。」
そう行ってリアは静かになった。
「この中か?」
ツバサは小さな洞窟の前で止まった。足跡は洞窟の中に続いる。中からはなにかの呻き声が聞こえる。
「…行こうか。」
ツバサとリアは狭い洞窟に入って行った。

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