翌朝、目を醒まして横を見る布団がない。
よかった〜〜〜やはり夢だったのだ、
時間を見るため、手探りで時計を捜す、側にクッションがある、それも一緒に掴んだその時、ふにゅん♪
「はぅっ、あぅん♪」
甘い声が聞こえる、
恐る恐るその方向を見ると、俺のTシャツを来た顔をほてらせたネコミミの可愛い女の子が俺に胸を掴まれながらこちらを見ている。
「お、おはようございます、着物で寝るのが痛くて、失礼ながらタカトさんのシャツを借りて寝ていました・・・着替えようと思ったのですが、
そうですか、朝から・・・
わ、わかりました、私、がんばりま・・・」
「うわー!わー!ご、ごごめんなさい!そしてそう言うことじゃないから!」
俺は顔を真っ赤にしながら必死に弁解した。
「あの〜〜〜」
「何でしょうか?」
「そう言う指示をして頂く時、名前で呼んで頂きたいのですが・・」
「私、まだ名前がないんです、ですから名前を付けて下さい、お願いしますm(__)m」
「さ、さいですか、」
「ありがとうございます。」
「へ?」
「私の名前、彩花(サイカ)ですね♪いいなまえです♪」
どうやらおれのあやふやな返答を名前と間違えたらしい。
「これからよろしくお願いしますね♪タカトさん♪」
これが夢じゃない、現実の俺と彩花の生活の一日目の始まりだった。