チンゲンサイ。?

麻呂  2009-09-04投稿
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俺がチンゲン菜を食えなくなった事には訳がある。


あれは忘れもしない入社1年目の、忘年会の席での事。


昔から、上司に媚びへつらう事が苦手だった俺にとって、


こんな酷な行事は無かった。


初めての忘年会という緊張もあってか、何とも辛いひとときだった。


さすがに、俺の真横に座る上司の事は無視出来ず、


俺はそいつに御酌をした。


その時、そいつは言ったのだ。


目の前のチンゲン菜の御浸しを見て。



『お前は、チンゲン菜みたいな奴だ。』


『えっ?!チンゲン菜?!』


意味が分からず、思わず聞き返した俺に、


そいつは、更にこう付け加えた。



『まだまだケツが青いって事だよ!!

ワッハッハッハ!!』


大嫌いな上司に言われた事がショックだった。


その日、俺は悪酔いし、苦しい2日酔いを初めて味わう事となったが、


それ以来、酒を嫌いにはなれなかったが、


チンゲン菜を、2度と口にする事は無かった。

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