「 」

 2009-09-06投稿
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「しのはらは志しに野原、ちひろはひらがなでちひろです」
















あれぇ? 俺いつの間に異次元に迷い込んだんだろう?

っていうか、ドッペルゲンガーですか?


「志野原……ちひろ………さん?」



同姓同名……じゃないか、異口同音とでも言えばいいのだろうか?


同じ容姿、同じ声、同じ名前



かすかに違うのは性格………いや、雰囲気か?

いや、あまり違いが分からない。



クローンか?


なるほど、それならありえる。






………いやいや、人間のクローンは法的に問題があるとか無いとか、それ以前にクローンの技術ってここまで進歩してたっけ?



「ついでに趣味とか特技とかスリーサイズとか教えましょうか?」



最後のだけは聞かなくていい。



まぁ、深く考える事はないのかな?


同姓同名だかドッペルゲンガーだか知らないが、同一人物でないことは確かだ。



だって、そうだろう?


世の中には自分と似た人間が3人ぐらいはいるらしいから、別に不思議じゃないよな?



「じゃあ、趣味で……」


「え〜とですね、趣味は………………」





























その後、1時間ぐらい志野原に付き合わされた。







訊いてないのに、スリーサイズまで教えやがった。





去り際に、


「貴女とはまた、会えそうな気がします」


なんて言っていた。



そりゃ同じ病院に入院しているんだから、会う気ならいつでも会えるだろう。












まぁ、好き好んで会いたいとは思わないけどな。




………そういえば、志野原と話していても気分が悪くならないな



篠原に似てくるせいか?

それとも、彼女も同じように瞳が見えないからだろうか?




















ん?












あれ?













っていうか、













俺って、

















何で女の人との会話で気分が悪くなるんだっけ?















それに、

































いつから、女が苦手になったんだっけ?







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