リレー小説「秘密」:ゅゅ

ゅゅ  2009-09-06投稿
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本当に全然分からなかった!


洋子はユーリに言った。

「あのね、二人で入れ代わったのは直子の考えたことなの。直子はわざといなくなったのよ。私も詳しくは知らないんだけどね」


え?


わざと?


……なんでなんで!?


しかしユーリが口を開く前に洋子が身を乗り出して来た。


「ねえねえそれでユーリの秘密って、なんなの?」


(あ……そうか。私も言わなきゃね……)


ユーリは咳ばらいを一つした。


そして洋子の目を見据えて言った。


「私ね。実は探偵なの」


案の定、洋子は目を白黒させた。


「え?え?……た…探偵!?」


「そう」


ユーリは洋子の次の言葉を待った。


「……探偵ってなに?」


ユーリはずっこけた。


「…!?探偵知らないの!?」


「うん」


洋子は頷いた。


ユーリはため息をつき洋子に探偵のことを説明しようとした。


しかしまた今度も洋子が先を越して言った。


とびきりの笑顔で。


「探偵ってなにか気になる!私もやってみたいな!」


え……?


ユーリは驚いた。


本当に?洋子が探偵を?

結構ユーリは前途多難なタイプなのだった。


続く



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