「うん そうだよ」
胸が…
「へ〜そうなんですか
なんか意外ですね」
苦しい
「え？意外って
あいつ友達とか多いでしょ？」
だめだ…
「え…と 一原さんって
すごく大人しいですよね？」
やめて
「えぇ？何かの間違いでしょ アイツスッゴい明るいし」
壊れる
「お兄さん 知らないんですか？」
だめ…やめて
言わないで
「一原さんは 施設で育ったんですだから…」
「やめて!!!!」
信也とクラスメイトは
驚いてこっちを見た
「香!?」
クラスメイトは
ヤバいという顔をしながらその場を立ち去った
信也は香の所へ駆け寄り肩に触れようとした
「触らないで…」
香が小さく呟いた
「どうした？香」
「どうした？じゃないでしょ…私嘘ついてたの
私…信也思ってるような
人間じゃないの!!」
「かお…」
「もう終わり」
「え？」
香は顔を上げ
笑顔で言った
「ありがとう 夢見させてくれて 楽しかった
もう…会わない」
「何言って…」
「バイバイ」
ダッ
「香!!」
香は逃げるようにその場を立ち去った
[121] 
[0] 
[0]
