desteny?

meeco  2009-09-07投稿
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どれ位、抱き合っていただろうか―\r

解らない位の時間、私は、淳とベットの前で、抱き合っていた。

突然、淳は、私をベットに押し倒した―\r

「あっちゃん・・・?ねぇ、あっちゃん!!」

淳は、強引に、私の胸元に巻かれたままのバスタオルを、剥ぎ取ろうとした。

「良いよ。」

制止を振り切り、淳は、私にキスをした。

「止めて、ここでするのは嫌だよ!!こんな風にあっちゃんとするのは、嫌・・・。」
淳は、我に返り、私の身体から、静かに離れた。

「ゴメン・・・。」

「謝らないで・・・。ここは嫌なの・・・。あの人の匂いが残ってる。」

「帰ろ・・・。」

淳は一言、そう言って、私をベットから起こし、着替える様に言った。

着ていた服を身に着けた私は、淳に抱き付いた。

「香里・・・、帰ろう。俺んちに。」

私は、首を縦に振り、淳の後を追い、車に乗り込んだ。

淳は、車を運転しながら、左手で、私の右手をずっと握り締めていた。

殆んど、何も話さなかった。
空は朝焼けで、紅くなっていた。

さっきまでの事は、もう、とても昔の出来事の様に感じられた。

「香里・・・?もし、嫌だったら言っても良いんだからな。」

「嫌な訳無いでしょ?本当は、もっと早く、あっちゃんと、こうなりたかったの。」

淳の部屋のベットで、私と淳は、初めて結ばれた。

淳は、優しく私を抱き締めた。何度もキスをし、ゆっくり時間を掛けて、服を脱がせた。

淳が、私の身体に入って来た時、私の目からは、涙が溢れた。

「痛いのか?」

「違うの・・・。痛いんじゃ無いの。嬉しくて・・・。」

「嬉し泣きする奴なんて、見た事無いよ。香里って、可愛いとこ有んだな?」

淳は、冗談ぽく笑った―\r

「笑わないでよ・・・。止まらないの、涙。」

淳は黙って、私の涙を指で拭い、頭を何度も撫でた。

「愛してる・・・、香里。今まで気付いてやれなくて、ゴメンな・・・。これからは、ずっと一緒に居ような。もう、どこへも行かないでくれ。」

「もう・・・、私も、離れたく無いよ。あっちゃん、ずっと私と一緒に居て。」

「うん・・・。」

淳と私は、そう会話を交した後で、絶頂に達した―\r

今まで、生きて来て、こんなに幸せな気持ちになったのは、初めてだった。

私は、入社して以来、初めて仕事を休んだ。

淳と、ずっとずっと、一緒に居たかった。

このまま、時間が止まれば良い―\r

そうも思っていた。







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