DRAGON LOVER 26

木村蜜実  2009-09-07投稿
閲覧数[385] 良い投票[0] 悪い投票[0]

それはとてもマズイ事…。

人間と付き合っていて、人間は僕等の能力を知っていて、さらに………


妊娠………。


そんな事より、ライアンがすでに奈々ちゃんと…………。

そう思うと、まだエリンに何もしてない自分が悔しくなり、愕然…。

「なに落ち込んでんの?」
「べっ…別に…。」
(エリンに男心なんてわかるわけがない……。)

「ばあさん…ホントなのか?」
いつもより、真面目な顔をしてばあさんを見つめる…そして、奈々ちゃんの肩を抱きしめる。
ライアンが男らしく見えた。

「本当じゃ…。話しはまだそれだけではない。」

僕等は黙ってばあさんを見た。

「奈々の記憶を消さなかったのは、理由があったんじゃ…。」

「理由?」

「それって…あたしが消さないでって、願ったからでしょ…?」

奈々ちゃんの言葉に、ばあさんは黙って首を振る。

「それもあるが…。」

しゃべる前に、水を一杯口に入れため息をつく。

「奈々は魔界人と人間の間に生まれた子じゃ……。」

言葉を失った…。

じゃあ、何故奈々ちゃんは、ずっと人間界にいたんだ?
両親は…?

「奈々の父は人間…。母親は女神…モイライの子孫。」

モイライ…。運命の女神…。

「…聞いた事ある。」
ライアンはボソッと声を出す。

「あたしの母は…。人間だよ…。」
奈々ちゃんは涙をぽろぽろと流す。

「人間にさせられたんじゃよ…。」

「じゃあ、父は?やっぱり…。」

「お前を守るとゆう事で、消されたんじゃ…。」

あまりにも衝撃すぎる…。
何も言えず、
何も出来ず、
ただ、聞く事しか出来ない。

「じゃあ…奈々ちゃんは…。」

「まだ、魔界人のままじゃよ…。女神の血を引く、運命の女神モイライ。ライアン、お前は小さい頃、母親に聞いた事なかったか?」

「………禁断の魔力の事か?」

「それもなんじゃが…。お前の指命を…。」

「俺の指命…?」
(まさか………。)

「神の使いを守る為に生まれたと…。」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 木村蜜実 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
体に嬉しい成分
スウィーツなお風呂??


▲ページトップ