よろしく!魔女さん

湯島 朗  2006-07-30投稿
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「菴(いおり)。お願い!やってよ!」
 って頼まれてもなぁ。私、ただいま6年生の田中 菴(たなか いおり)は困っている。なぜなら、恋占いをするため友達=一木 亜衣羅(ひとつぎ あいら)の好きな子を魔法でどうにかしてほしいらしい。でも、本当に魔法が使える訳じゃない。ただ、そういうのに憧れてるだけだ。
「無理だって!」
「お願い!!」
 さっきから、「お願い!」を連呼されてる。そんなに頼まれたら、後引けないじゃん!!
「わかった!やるから!いつ!?」
「今から!!」
「今から!?」
 絶対声裏返ってる!!でも、そりゃそうだ。今から、そいつ呼んでこいって!?無理だよ!
「でも、やってほしいの!!」
 仕方なく、そいつの家に向かう。人の恋に協力するほど、私は暇じゃない。


 キーンコーン
『どなたですか?』
 うわ!?いきなり本人!?
「えあ!あの、えと・・・・同じクラスの田中 菴・・・・・・です。」
 ダメだぁ!敬語になる!!敬語!
『田中さん?どうしたの?』
「とにかく、外でてこれる?」
『いいよ。ちょっと待ってて。』
 数分も待てば、そいつは出てきた。そいつの名は、秋本 純平(あきもと じゅんぺい)。極々普通の男の子。とりえといや、サッカーがうまい事ぐらいじゃない?うん。外見は・・・まあいけてる?っていういうか、何観察してんだか。
「どうかした?」
「えっと・・・・。」
 こんなとき、人を操るときの呪文・・・・・。なんでもいいや!!効かなかったら、逃げよ!
「コントロ―リー!!」
 あ〜。我ながら、情けない。でも、秋本見て失神しそうになった。



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