DRAGON LOVER 31

木村蜜実  2009-09-10投稿
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王の心は何者かに支配されている…。

一体誰に…。

「この話しは閻魔大王も知っている…。助けが必要であれば、大王にも話しをするといい…。とりあえず、魔界に戻るが、こっちで何かあればすぐ魔界に戻ってこい…。」

「あぁ…わかった…。」

「エリン、もうシヴァ様も長くない…。ペンドラゴンになるには、シヴァ様の魔力を受け継がなければならない。今だからこそ気を強く持つんだぞ。」

死神の言葉に、涙を浮かべながら静かに頷く。
僕の手を強くにぎりしめて…。

「また来るからな…。」

死神はそのまま姿を消す。

僕等に今出来る事…。

とりあえず、これからどうするか…。
考えているうちに、ライアン達も帰って来る。

「死神から話しは聞いたか?」

「ん?あぁ聞いた。そっちは?」

「聞いた…。なんかえらい事になったな…。」

奈々ちゃんを抱えながら、浮かない表情をする。

「俺達、守れるのかな…。」
俯いて、こぶしを震えさせ、舌打ちをする。

奈々ちゃんを守る事。
王を助ける事。
黒幕を倒す事。


そして僕は

エリンを守る事………。

「きっと守る…。」

「あぁ…絶対…。」

いろんな複雑な思い…。
僕等の運命は今、深く動き出している…。





4章 終り

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