そんな体験をしてから2週間がたった日の出来事…。
私は21:00にバイトから帰宅し、それからご飯を食べて友達からのメールを読み返信する…そんな事をしていて時計をフッとみたら針は24:00を回っていた…。
「もうこんな時間か…お風呂入らなきゃな…」
バイトで疲れきった体でお風呂に向かう…
ザバァァァアア───。
「フゥッ…」
疲れた時のお風呂はとても気持ちが良い
頭にお湯をかけシャンプーを手に取り泡が目に入らないように目を閉じて髪の毛を洗う…
シャカ シャカ シャカ…
何度かシャンプーを手に取り髪の毛に付ける…
シャカ シャカ シャカ…
───ビクッ!!
『…え…?…誰か今、私の手……触った?』
「……キャ──…ハッ─……」
『……!?』
「─キャ…─ハッ──…ハハッ…──」
『な…何!?』
私は慌てて泡だらけの髪の毛をお湯ですすぎ…目を開けた…
───────!!
私が目を開けて見た光景は“誰か”の真っ赤な目だった……そぅ…私の顔を女の子が真近くで眺めていたのだ…顔が青白く目は血走っている…髪はボサボサで長さは床に付くまである…
「キャハッ…キャハハッ…お姉ちゃん……遊んで?」
バンッ!!
「きゃあっ!!」
少し開いていたお風呂の戸が勢いよく閉まった…
「キャハハッ…ねぇ…かくれんぼしよ…かくれんぼっ…」
その女の子はそう言うとお風呂の戸からスッと出て行った
ガタガタガタ……
私の手が震えている…
『なっ…何?…もしかして私の霊感戻っちゃったの!?…そういえば…私が書いた小説の感想の所に“霊感は戻る”って書いてあったな……』
私は震える手で何とか服を着る…『と…とにかくお風呂から出よう!!』私は戸を開けようとドアの取っ手を握った…
グッ!グッ!
「やっ!?…開かない!!」
グッ!!ググッ!!
「あっ…開かないっ!…怖いっ!!怖いぃ!!やぁぁぁあっ!!」
バンッ!!
戸が勢い良く開いた
「…あっ…れぇ?…開いた………………………………ヒッ!!」
私の足元に…
さっきの女の子が立っていた…
その女の子は下から私を見上げている…
「…あ〜〜〜ぁ。もぅ見付かっちゃったぁ…次お姉ちゃんが隠れる番だよっ…早く隠れてね…」
「きっ…きゃぁぁああああ!!」
(続)