realfriend?

栗谷  2006-07-30投稿
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「…そっかぁ。お兄ちゃんが大学卒業すると同時にあたしも卒業かぁ…」
「そういうわけっ」
「…でも…お兄ちゃん彼女と2年以上続いたことあんの?」

………沈黙。

「…まぁ…ねぇな。」
「それにお兄ちゃん就職できんの?」

「う…うるせぇな…」
「…冗談だよ。でも同棲とかしたいんじゃないの?」
「…それは綾香が一人前になるまでしねぇよ。」

「…」

少しさみしかった。ずっと頼りにしてきた人だから。だけど…嬉しかった。なんてったって…

お姉ちゃんができるんだもん!!

「紗絵子さん」
「ん??」

「お兄ちゃんをよろしくお願いします!!」
「こちらこそ。」
「お兄ちゃん。」
「お??」
「ありがとね。」
「え…おお…(照)」
「キレイなお姉ちゃんつくってくれて」
「そっちかい(笑)」

この後、紗絵子さんのおかげで私はとても助かることになったんだ…。

━━━━━━━

「愛紅━━━」
「おはよぉ!」
「靴見付かった??」
「…見付からなかった」
「…大丈夫だよ!!あたしがついてるからさっ」
「う…うん!!そうだよね!!」

━━━━━━━

「…サイフが…ない…」
「…ちょっと…」
「誰かが取ったんちゃうん!!」
「愛紅…」
「…さっちゃんは??」
「トイレじゃない??」
「じゃあサイフのことは言わないで…!!」
「あ…愛紅…??」
「心配させたくないよ…」「でも…先生に言お??」
「サイフはないと困るでしょ??」
「…うん…そだね…」

━━━━━━━

ホームルーム。

「鈴原さんのサイフがなくなりました。持ち物点検をします。」


「遠山さんっっそのサイフ…昨日までちがうの持ってたよねぇ??」
「…これ…愛紅の…!!」
「なぜ遠山さんが持っているのですか!!??」
「あ…あたしはとってないですっ!!」

「あの子らめちゃくちゃ仲良かったんじゃないの??」
「遠山さん、仲良くするふりしていじめてたとか??」
「ホントは邪険にしてた…みたいな??」
「ありえる━━」
「遠山さんサイテー…」

━━━━━━━

「さっちゃん、真湖。」
「何??」
「あんたたちが仕組んだの??」
「うん。当たり前じゃん。最初は愛紅だけのつもりだったけどこのやり方の方が綾香も一緒に苦しむじゃん??」

「っ…」

トッ…
誰かがあたしらの近くに立った。振り向いてあたしは驚いた…。



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