いじわる先生 2 〜香山先生大ピンチ!〜

るー6  2009-09-11投稿
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保健室。
「失礼します。」
「あら、山田くん…。」
また、と言う顔で保健の先生、神山恵先生が駆け寄る。
「どうしたの…?また…いじめられたの?」
幸輔は小さくうなずく。
「そう…何かあったら言いなさいね。」
神山先生は消毒液を患部に付ける。
「ちょっと我慢して。」
怪我しているところにガーゼを当て、テープで止める。
「はい。終わり。」
「ありがとうございます。」
「じゃあ…下校時刻過ぎているから、早く帰りましょう。」
神山先生は時計を見て言った。
すると幸輔は、
「あっ!塾の時間だ!」
と言って走って飛び出した。
優太は、「気を付けろよ!」と言って神山先生に話し掛けた。
「先生オレさ…」
「…何?飯田くん。」
優太は下をむいて言った。「オレさ…正直辛いよ。幸輔見てると。」
神山先生は黙る。優太は続けて話した。
「あんなにいじめられても、笑ってられるところ…。オレはそこが分からない。分からないから辛いんだ。」
すると先生は優太の肩を叩く。
「それは、君たちがいるから。」
「…え?」
「あぁいうバカな先生や飯田くんみたいな友達がいるから、山田くんは、笑っていられると思う。」
「…そうですか。オレたちが支えないと!って感じですか!」
「…うん!その調子!」
幸輔のために、頑張っていかなくちゃ…
優太はこの時、そう感じた。

職員室。
「おい君。香山くん。」
教頭先生に呼ばれた香山。「はい!」
耳を押さえたくなるような大きな声で駆け寄る。
「3年4組。いじめが発生しているようだぞ。」
「はい…。僕も努力はしているのですが…」
すると教頭先生は机を叩いた。頭が一段と光っているな。香山は全く動じることなく、…頭を見つめた。
「しておるのですが…じゃないのだよ香山くん!3年4組はもう、『いじめがひどいクラス』として有名なのだよ!」
「すいません…」
香山は謝るしかなかった。
職員室を出た香山は、数人の生徒を見かけた。
「あれは…?」
まさか…山田をいじめた…?
あの顔…
山田は何回もあいつらにいじめられていると言っていたが、先生が駆け付けた時にはいつもそこにはいない時が多かった。
だから今回は…絶対に成敗してくれる!
「おい!」

香山はその生徒を
ボコボコにしてしまった…

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