【ちょ〜器用な奴編】
ある朝
携帯が鳴る
【モーツァルト】
出る
「なんだよ今頃!...え?..
何回も?...した?
‥‥‥ゴメンゴメン
..うん.じゃ!」
《音変えよう》
《バッハに》
パジャマを脱ぎながら歯を磨き、着替えを始める
《さすがに靴下は無理か..いや.なんと.か!》
「成・功!」
缶コーヒをすすり、バンをかじりながらテレビのリモコンを探す。
《うぉ!後ろ姿が絶品!どれ..お顔は...》
「ブッブッ―――!」
「失礼しやしたぁー!」
ネクタイを締めながら
コンタクトをつけ..
ながら髪をとかし..
ながら..タバコに火を付け...
つつ..新聞に目を通し〜の..
テレビの占いを視野にメールをチェックする。
タバコの煙が目にしみる
《クソッ!占い見逃した!》
「よっしゃ―!ギリギリセーフ!」
警備員「あんたいつか事故るよ」
【社員用駐車場】
男「あっ!シートベルト忘れてた」
警備員「ズボンのチャック開いてますけど」
男「アウトぉ―――――――!」