普段通りの朝

えり  2009-09-14投稿
閲覧数[446] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ドアを閉めた瞬間、俺は苦笑した。


この歳になって、誕生日を祝って欲しいなんて、普通は思わないのだろうか。


普段通り、朝見送ってくれたお前は何を考えていたのだろうか。


昔みたいに、何かを期待した俺がただの子供で、

やるせない気持ちを必死に隠しているお前が大人で、

それとも、俺に対する愛情が、ただ消えてしまっただけなのだろうか。




一週間後には、此処からお前が居なくなる。




いつからこうなってしまったのか。


後悔をしても、取り戻す事すら出来ない。

終わる前から、こんな俺だから、愛想をつかれてしまったのかもしれない。





ただ
今日も、いつもと変わらない、普段通りの朝が過ぎていった。




i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 えり 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ