ハローワーク柴田
2008年の雇用悪化、派遣切りでハローワークは毎日込み合っている。そんな中、職業訓練校のパンフレットを手にするアラフォー真っ只中の元OL、小鳥遊木奈がいた。もう二ヶ月職を探すがみつからずあっても一人求人のところ二十人も応募で全敗中…仕事をしていた時エクセルができなくて、上司にバカにされ、パートの仲間には、独身だから暇ということで毎日残業。社員は経営者しかいなく、社会保険もない。唯一雇用保険に入っていた。あまり断ることができない小鳥遊(たかなし)は、毎日パートの仕事や休みを変わったりで平日木曜以外休みなし…土日祝日も開いている店で働いていた。パートに休みを変わってもらおうとしても「学校の行事があるの」と言われる始末…そんな毎日がストレスになり、やがて声がでなくなり会社を辞めることになった。40までに正社員!という思いがあったからだった。自分は必要とされている人材だ!と自惚れもあった。自信もあった…が現実は厳しい。独身四十路前OLに見向きもしない…それが現実だった。