カオスバスター 第13話:試練1

キングボーズ  2006-07-31投稿
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「ではこれより試練を開始する!!」
仙人がそう言うと、ツバサ達の前の空間に三つの穴が開いた。
「それは異次元の穴。お主らには別々の異次元空間で修行してもらう。修行に耐え切れなかった者は失格じゃ!!中に吊してある綱を引けば地上に戻れる。無論、修行中に引けば失格となる。…よいかな?では行くのじゃ!!」
ツバサ達はそれぞれ別の穴に飛び込んだ。飛び込んだとたん、穴は塞がり、消えてしまった。
(ふぇっふぇっ。中では主らの言霊が苦手とするものを相手することとなる。さらに綱は主らの精神的な強さを試す物じゃよ。何日耐えられるかの?)

試練:ツバサの場合
ツバサは目を覚ました。
(ここが異次元?)
ツバサは岩場に来ていた。大小様々の岩がたくさんある。
「ここか…?……!!」
突然、ツバサの前に液体が現れた。そしてその液体はツバサに襲いかかってきた。
「わっ!!なんだこれ!?カオス!?」
ツバサは液体カオスの攻撃を避けながら、左手に言霊を書く。
「調子に乗んなよ!!これでも食らえ!!」
ツバサの『波』は、液体に直撃し、液体カオスはとびちった。
「なんだよ。雑魚じゃん。あのジジイふざけたことしやがって!!」
そうぼやいてツバサは綱の方へ歩いて行った。その時、声が聞こえた。
「それで終わったのつもりかえ?」
「あれ!?仙人のじいさん?終わりかってどういうことだよ!!」
「後ろを見てみよ。」
ツバサが後を振り返ると、倒したはずの液体カオスが元の姿で浮いていた。
「あれ!?なんで!?」
「それはリバーススライムと言うカオスじゃ。核(コア)を仕留めない限り何度も再生するのじゃ。」
「なにぃぃぃ!?核なんて無いじゃねぇか!!」
スライムはツバサに襲いかかる。ツバサはその度に言霊をぶつける。しかし、すぐに再生し、襲いかかる。
「やれやれ。仕方ないのう。ヒントじゃ。『目に映っている物が全てではない』。」
「目に映るもの…?そう言う事か!!」
ツバサはそう言って、辺りの岩場の裏を探した。
「あった!核だ!!」
ツバサは岩の裏に不自然な玉を見つけた。ツバサはその玉を粉々に砕いた。その瞬間、スライムはただの液体になった。
「やっと終わったぁ!!…あいつら大丈夫かな…。」
ツバサは綱を引き、地上に出た。

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