弱ったことになったと私は落ち込んだ気分で翌日出社した。そこへ、九州から本社へ戻ってきて張り切っている企画部長の石山部長が「おい、南君、あの物件のゼネコンは決まったのか?」と朝から人の神経を逆撫でるような質問を投げ掛けてきた。 不況と会社の財務状況の悪さのせいで、どの建築会社からも色良い返事がもらえず、この問題も私の頭を悩ませていた。
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