正直を言うと、内心こんなに早く捕まえられるとは考えていなかったので、私はほくそ笑みました。
にやにや。
そんな私を見て不審に思ったのか野性のカンが疼いたのか、満先輩は後退りました。
しかし私は自称、一流の人間ハンター(?)。満先輩を逃さないように、予めドアの前に倒れて置いたのでした。
私は満先輩を壁際へと追い詰めます。
満先輩は明らかに怯えながら私に向かって問い掛けました。
「ま…待った、待った!あのさボク、なんか悪い事したかな?な?」
あれ…。あなたがやったのでは無いのですか?
満先輩は不思議そうに首を傾げました。
「何の事かな?」
誰が見てもその表情は本物の本物で、私は満先輩が犯人(?)では無い事を知りました。