久しぶりにシュート練に誘うことにした
「たかし!今日放課後…暇?」
たかし…なんていうだろう
「ごめん…勉強あるから」
そっか…そーだよね
やっぱり進学校だけあって勉強もまた大変だった
たかしでも中学の時みたいにはいかないみたいだった
それでも悲しかった
中学の時は私からシュート練に誘う時は相談とかあったから
たかしはシュート練をしながらずっと私の話しを聞いてくれた
もう前みたいには戻れないのかな…
そんな時にめずらしくたかしが私の教室に来て
「ゆか!ちょっと…」
うれしかった
なのに廊下にでるとたかしの隣には男バスの先輩が立っている
「ゆかちゃん…ちょっと一緒に来てもらっていい?」
と先輩に呼びだされた
たかしをちらりと横目にみたら
下を向いていた
私はなぜか泣きそうになった
あまりひとけのない屋上に着いて
先輩は振り向いて言った
「ゆかちゃん…ゆかちゃんが入部してくれた時から気になってたんだ…付き合ってくれないかな?」
迷わなくても答えはでる
私は先輩とは付き合えない
「考えてほしい…」
教室に戻るとたかしが待っていた
続きます