ねぇ…大好きなのに。

春樹  2009-09-21投稿
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「優真さん?」

私は嬉しそうな声で、電話にでた。

「亜弥?」

優真さんも嬉しそうだった。

「ご飯食べ終わったの?」

優真さんが聞いてきた。

「食べましたよ」

私が、そう答えると

「俺、今車に居るんだけどきなよ、ヤダ?」

優真さんから誘ってきた。

「30秒で行きます」

私は恥ずかしかったが、その恥ずかしさは、後悔したくないと思う気持ちで隠していた。

私は優真さんの車に行き、少しだけ話しをした。

その時に優真さんが、2人で飲みに行く日付を決めた。

お昼休みが終わり、私と優真さんは仕事に戻った。

約束の日付までは、二週間位あった。

その約束をした週末の夜。

私の携帯に優真さんから、着信が入った。

「亜弥?今から迎えに行くから少し話そうよ」

何故か積極的な優真さん。

「はい。じゃぁ、待ってます」

嬉しかった。

15分後優真さんが、私を迎えにきた。

その日、車の中で2時間位優真さんと話した。

そして、優真さんに抱きしめられた。

私を抱きしめた優真さんから、春樹の匂いがした。

だから、私も優真さんに強く抱き着いた。

春樹を想う私の気持ちは、大きくなった。

そして、春樹に似ている優真さんを、春樹の時の様に失いたくないと思う私の矛盾した気持ちも。

もう、止められないほど強くなっていった。



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