僕だけのもの

えり  2009-09-22投稿
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「他人だから一緒に居られるのよ」


そう言った彼女はどこか寂しそうで、僕は「そう…」と一言だけ返した。




「別れるの、やっぱりやめないか」
僕は何処かで期待していたんだ。
君はまだ僕に未練があって、本当は別れたくないのだと。


なのに…


予想外の言葉に、正直驚いたよ。
君は別れたくないものだと思っていたから。


僕は、ただ当たり前の日々が当たり前のように流れて、ただのそれだけだったけど。
君は、違っていたんだね。


君の変化に気付いてやれなかった事、とても後悔しているけど、

それでも僕には、どうする事も出来ないんだ。


ただ、少しでも長く此処に居てくれる事を願う事くらいしか…


本当は、ずっと此処に居て欲しいと、僕だけのものにしたいんだけどね。




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