修介が廊下で待っていると由紀と春香が教室から出てきた。 「もうちょっと待って、あと1人来るから」と修介が言うと聖が走ってきた。 「わりぃ!職員室に呼び出されてた!」 聖は息を切らしながら言った。 4人は校舎を出ると駅のほうに向かって歩きだした。 「てかさぁ、聖と修介君て仲良かったんだね。」 最初に口を開いたのは春香だった。 「仲良くはないけどな」 と修介は言った。 「いやいや、全然仲良いよ!てか春香こそ由紀ちゃんと仲良かったんだな」 「うん!由紀とはすっごく仲良いよぉ〜」 春香は嬉しそうに言った。 「春ちゃんと聖君知り合いだったんだ。」 と由紀は春香に聞いた。 「そうだよぉ、中学がいっしょだった!」 と春香が言った。下校中しゃべっていたのはほとんど聖と春香だった。 「あ…、あれ晃司じゃねぇの?」 突然、聖は前方を指差して言った。 晃司はこちらに気づき軽く手を上げた。晃司の横には2人の男子生徒がいた。