知ってるよ。?

やまだ  2006-08-02投稿
閲覧数[448] 良い投票[0] 悪い投票[0]

知ってるよ。


この道を曲がったところに


あなたが好きなひとがいること。

でも、あなた知らないでしょ。

あたしがこの角を曲がるとき
いつも深呼吸してること。








――…?…――






『なんでこの道好きなの?』


鈍感な君は、いつも私を困らせる。


『だって、ほら…車通らないから…静かで…』




朝1番に君におはようって言ってもらえるから。



言えるわけない。




『そっかぁ。俺もこの道静かで好きなんだ。』

『うん。』


知ってるよ。


この曲がり角に


あのひとがいるから。




『あ、ヨシおはよう!』
『おはよっす。』



ほら。



『あ、亜美ちゃんおはよう。』


なまえを呼ばれてから、あたしは笑顔で挨拶した。



『おはようございます。』



鈴木君の憧れの人。
泉 紗季先輩。


名前が彼女を物語っているかのようだ。


『鈴木君、どうしたの?ぼーっとしてる。』
『えっ!』
『あたしそんなに綺麗かなぁ?』



うん。綺麗。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 やまだ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ