アイロニー2

フェリス  2009-09-26投稿
閲覧数[689] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「君、男前だね。」
と会社の先輩の木内主任が僕に言った。

そんなはずが無い。僕は生まれてから今日までカッコイイ、男前などとは言われた試しが無い。僕は所詮、大卒のパソコン好きの背の小さいガリガリのオタク系モヤシ男でしかない。

キャバクラ嬢すらカッコイイなどとは言ってくれない。いつも言われるのはインテリだねぇとか良い人そうだねぇとかだ。

バレンタインにチョコなんて一つも貰った試しがない。いつも片思いで終わってしまうさえない男さ。

きっとアイロニーに違いない。男前の裏にはモヤシ男の意味がこめられてるに違いない。ホントにお世辞もいい加減にして下さいって感じだ。

それから少し経って木内は言った、
「ゴメン。冗談。いわゆるアメリカンジョーク。そんな訳ないじゃん。?」



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フェリス 」さんの小説

もっと見る

コメディの新着小説

もっと見る

[PR]
良い成分のみ使用
死海100%の入浴剤


▲ページトップ