波が来る予感はしていた…
今の財政面や様々な要因から恋は避けたかった…
しかし恋は自分を取り巻く状況で始まるのでなく…恋する相手がいて始まるもの…
今は動く(恋に走る)時ではないなあ…頭ではわかっていた!
家族団欒でお酒を飲み…二人で楽しくなっていても…心は止まらない!
まっ…あくまでも愛妻様が第一優先…家に戻ってから話してみようぉ…
いつもなら…二人へべれけな酒量だが僕の頭は恐ろしく冷静だった
家に戻り…靴と靴下を脱がせ…洗濯や愛妻様が寝る準備を全て整え…尋ねた!
朝までは戻るので外出してもいいですか?
上機嫌の愛妻様は
…ゴミ出しの時間までには戻ってこいよーと言い…スヤスヤと寝息をたてはじめた
…もう止まらない…
足は歌舞伎町へと向かう…
しょうがねぇなぁ…日曜日に投資家さんに追加投資してもらいかぁ…
先日行った
キャバクラのドアを開ける…
ママが来る
宇野さん(僕)あと30分で閉店よぉ
あっええから…
愛ちゃん席に呼んでっ!
愛ちゃんは隣に着く
嬉しくて仕方がないようだ…
僕は相手(愛ちゃん)にたたみかける…
愛…このあとの予定あれば…あけろ!
と僕
愛ちゃんは目をパチクリしている…
出会って三回目…
しかも前二回は店内…
えっ今日は(店の)友達にとこに泊まる約束してるけど…
僕はニコニコ命令する…
今すぐ断ってきなさい!今日…するから…ね!
愛ちゃんはド肝を抜かれたようだ…
えっ今日…早すぎるよぉ…
僕はニコニコしながら続ける!
わりぃ…もう今日するって決めたんだ!時間もないし友達にキャンセルしてきなさい…それからの話や…
愛ちゃんは僕のペースにハマり友達んとこに行き…謝りながら断ってる姿が目に入る…
その風景を他人事のように見ながら僕は思った…
やべぇ恋しちゃったぜぃ…
もう止まらない…
たしか大学三年生って言ってたなっ…
卒業までの付き合いかあ…
今は財政面でも厳しい時期なのに…ホンマ困ったやっちゃなあ…
戸惑いながら愛ちゃんが席に戻ってきた…
じゃあ…店終わったらミスドにダッシュで来い!
そう…言い残し僕はミスドに向かった!
〜続く〜