ピーンポーン……。
ぼかん!!
鱒浦の家のインターホンを鳴らした直後に爆発音が聞こえた。
わたしは危険を感じそぉっとその場から立ち去ろうとしたがぐい、と腕を掴まれた。
「どうしたー?」
そこには無傷の鱒浦が立っていた。
「えと…大丈夫なの?」
「何が?」
鱒浦は不思議そうに首を傾げた。
「そりゃアンタが」
「ん、大丈夫。でどうした?」
「あのさ……」
わたしは言った。
「家に泊まらせて頂けますか?」
瞬間、鱒浦が硬直した。
「だ…ダメならいいですけど……」
わたしが得意の前言撤回をする前に急に鱒浦は笑顔になった。
「いいよ、いいよ!女同士だし、遠慮すんな」
鱒浦は、女子生徒だ。