悪魔と天使と僕?

山木 智則  2009-09-26投稿
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『こんにちは!セロル美容室です、よろしくお願いします!……』

ざわつく駅。

(今日もアカンかぁ…)

『チラシ配りやめやっ!』

???『あっ!』

向こうから二人組の高校生が歩いてくる。

???『智也君やん!』

『おぉ!あきやん!』

中学時代の友達だった。

『久しぶりやなぁ!…その子は?』

あき『あいかちゃんって言うねん!』

あいか『は、はじめまして!美容師してるんですか?』

『そやでぇ!見習いやけど…!よかったらチラシもらって!ははっ!』

笑ってごまかす。
自分の中で何かに惹かれたのも気付いていたのに。

あいか『じゃあ、もらっていく!』

プルルルル…プルルルル

俺の携帯が鳴る。

『あっ、店からや…んな、もぉ行かな。ごめんなぁ、いつもここでチラシ配ってるから、また声かけてなぁ!んなバイバイ!』

二人『うん!バイバぁイ!』




これがきっかけだった。


ある日、いつものようにざわつく駅。


『こんにちは!セロル美容室です…』

あき『智也君!』

『おぉ!また会ったな!今日はあの子は?』

あき『今日は彼氏とデートやから、先帰った!』

『そ、そっかぁ…デートかっ!いいなぁ!』

(彼氏おったんかぃ!)

あき『あっ!そう言えば、あいかが連絡先知りたがってたで!』

『本間ッッ!!??』

すごく食いついた俺。

あき『うん!教えていいん?』

『全然オッケー!全然オッケー!』

言ったものの、考える。

(彼氏おるのにいいんか…?)

あき『じゃあ、今日の夜メール送ってくると思うから!』

『わかった!わざわざありがとうなぁ!』







(あぁ〜!まだこーへんやん!)


ベットの上で、かれこれ2時間メールを待つ俺。

夜11時。


ブーブー


携帯のマナーモードが鳴る。

(あっ!!待ってましたぁ!)

メールを見る

『この前駅で会ったあいかです!アドレス教えてもらってありがとうございます!』



今日でメールして3日目


あいか『彼氏と別れたんで付き合って下さい!』

『えっ?』

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