「まあ、仲良くしたってや。
光希、いつまでもそこにおらんと
こっちにこい、ほら」
光希はしぶしぶ
立ち上がる
「俺、翼!
ギターやねん!
あと、ボーカルもな
よろしく、みつきちゃん★」
少し明るい茶髪が
よく似合う翼は
童顔で二重の丸い目が
ペットの犬みたいに
光希に笑いかける
「……」
「えーっと(汗)
あっ、うちは秋奈
アルトサックスやねん」
ふわふわしたゆるい巻き髪で
整った顔立ちの秋奈は
清楚なお嬢様の雰囲気を
だしている
「……」
「……」
「よしっ!
タケちゃん行ってみよう」
「えー!……(汗
あ、僕…猛です…たけるなんで
タケって呼んで…下さい
ちなみにベース…で…
ぼくは…1年生です…」
翼より少し身長の高い猛は
短めの茶髪で
丸いかわいらしい目が
不安気だ
「…」
「…(泣)」
「(笑)
あ、うちは波音!
波に音ではのんねっ★
トランペッターやねん!
うちも1年生っ!」
「うちは美弥。
テナー吹いてんねん
よろしくな」