DRAGON LOVER 6章
死神と俺とエリン…。
3人で暮らすにはとても窮屈…。
「おい、この服貸してくれよ。」
死神は僕の服を散らかし、好みの服を僕に見せる。
「それはダメだ!てか、服買えよっ!」
「けちっ!!」
たまにオカマっぽい所がある…。
「そうだ♪みんなで服買いに行こうよ♪」
「おっ♪エリンいい事言うね〜♪行こう♪」
二人ではしゃぐ。
(はぁ〜別々の部屋がほしい。)
「ハーンも行こうよ♪あたしも服欲しいし♪あっ!ライアン達も誘う?」
「そうだな〜ライアン達も誘うかぁ。」
勝手に二人で決める。
渋々、外出用の服に着替え支度をする。
「ハーン。ライアン呼んで。」
(俺が呼ぶのか?!)
またもや渋々電話をかける。
『買物?いいよ〜暇だったし♪それと、お前に聞きたい事もあるし…。』
「聞きたい事?」
『あっ!後でいいんだ。じゃあ、今そっち行くからな〜。』
アパートの階段で集合して、渋谷まで…。
みんなでパスタを食べ、買い物をする。
エリンはなんだか楽しそう。
「あれ?ジョージ…?」
後ろから聞き慣れない声がする。
僕ら一斉に後ろを向く。
「やっぱり!ジョージってば、いつ日本に?」
(ジョージって誰だ?)
僕らは女性の視線を追うと…。
口を開けて驚いている死神…。
「めぐみ…?」
「あはっ♪ジョージはいくつになっても変わらないのね♪」
人間の知り合いか?
「死神ってジョージって名前なの?」
「そうだよ♪ジョージ・ベルナルド。人間界での修業をした時もその名前でいたらしいよ。」
「ふぅ〜ん…。」
(俺は『死神』って名前だと思ってた…。)
「悪い、お前達は先に帰ってくれ…。」
思い込むような表情…。
懐かしいなら、もっと喜べばいいのに…。
「死神様…様子がおかしいね。」
心配そうなエリン。
「どうしたんだろ〜な。」
僕も心配しながら、死神の後ろ姿を見る。
「あのさ…。死神って最近様子どうだ?」
ライアンが僕に問い掛ける。
「得に変わったトコはないけどな。どうして?」
「実はさ。奈々がみょうな事言ってたから。」
「みょうな事?」