DRAGON LOVER 40

木村蜜実  2009-09-26投稿
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奈々ちゃんは、妖力のコントロールが出来るようになってきて、予知能力が身についたらしい…。

「あのめぐみさんって人、危ないわよ…。」
奈々ちゃんはしかめっつらをして僕らに話す。

「危ないって…どうゆうことだよ。」

「死神様もわかっていると思うけど、あの人魂がないわ…。」

魂がない…。
ということは…
死人…。

「ぢゃあ…ダメじゃん!!死神の後追っかけないと!!」
僕は慌てて死神を追いかけようとした。

「まぁ、待てって!まだ話があんだよ。」
ライアンは僕の服を引っ張り僕を止める。

「何で止めんだよ!」
ライアンの手を振り払い睨みつける。

「死神は大丈夫だよ。それより、周り見てみろよ。」

気が付くと、周りには人間とは思えない顔をしてる人達が、僕らを囲んでいた。

「わ〜ん。おばけがいっぱい〜。」
怖がってるフリをするエリン。

「お前だってある意味おばけだろ!わめくな!」
僕らは後ずさりしながら…

「とにかく、奈々ちゃんは戦えないから、エリンが連れて…。」
と言いかけると…。

エリンがいない!!

「エリン!!どこ行った?!」

僕は大声をだして捜す。

「絵美ちゃんなら…。」
奈々ちゃんが指差す方には、ペンドラゴンのエリン…。

「エリン…怒ってんじゃねぇのか…?」
ライアンは身震い。

「えっ??何で怒るんだよ??」
僕は訳がわからない…。

「おばけって言ったからじゃないの…?」
奈々ちゃんは冷たい目線で僕を見る。

(それだけで怒るなよ〜!)
僕は慌ててエリンを止めに入る。

相当怒っているエリン。
(怖ぇ………。)

「エリン!!謝るから!!もう止めてくれ!!」

「こんな奴らが出てきたから、あたしまでおばけ扱いなのは許せな〜い!!消してやる〜!!」
どうやら自分を忘れてないみたいだ…。

「ホントの人間は時が止まって動いてないから…ここは絵美ちゃんに任せていいんじゃないかな…?」
苦笑いをしながら奈々ちゃんは言う。

「それもそうだな…。」
僕もライアンも苦笑い…。

しかし…。
倒しても倒しても、きりがない程出てくる。

「これ…どうなってんだよ…。」

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