desteny??

meeco  2009-09-26投稿
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私が働く店は、この日、午前中は来店客も少なく、閑散としていた。

九時に出勤し、午前十一時半になり、従業員は、店が暇な間に、順番に昼休憩に出る事になった―\r

早くから出勤していた私は、午前十一時半の一番に、昼休憩に出る事になった。

「休憩、お先です・・・。」

そう、他の従業員に告げると、鞄を手に、店の外に出た。

私は、鞄の中から、時刻を見ようと携帯電話を取り出し、フリップを開けた。

まず、知らない電話番号から、着信が三件有った―\r

留守番電話に、伝言が録音されている事に気が付き、再生ボタンを押した。

「香里さん?私、七星です。淳さんと一緒に居るの?淳さんに、仕事の問い合せの電話が、何件も店に入ってるから、至急連絡取りたいんだけど、店に来て無いし、携帯も、出ないの・・・。一緒なら、至急、店に連絡する様に伝えて。じゃあ・・・。」

淳は、私と一緒に午前八時頃、自宅を出た。

私は、店に行ったものだと思っていた―\r

他にもう二件、着信が有った。麗華からだった。

「香里?久し振り・・・。あのね、今日の十時に淳に話が有るって言われて、待ち合わせしてるんだけど、連絡取れないの。香里と一緒に居るのかと思って、連絡してみたの。淳、あんまり、待ち合わせに遅刻したりしないし、気になってね。私も、午後からフライトが有って、待ってる時間無いの・・・。一緒なら、淳に連絡させて。じゃあ、また。」

淳が、麗華と逢う約束をしていた事も、私は知らなかった。私に淳は、何も言わなかった。

話とは・・・。

どんな話だろう―\r

仕事を放ってまで、麗華に逢いに行って、話す様な大事な話・・・。

私は、ふと思い出した。

淳が、二週間程前に、麗華にいつか、中川の事を話すと言っていた事を―\r

次の瞬間、私は妙な胸騒ぎがし、淳の携帯電話に電話を掛けた。

四回呼び出し音が鳴り、留守番電話に切り変わった。
居ても立っても居られ無くなった私は、先ず、淳の彼女から、着信が有った番号に電話を掛けた。

「はい・・・。」

「私・・・、香里です。今、お昼休憩に出て・・・。着信に気が付いたの。あっちゃん、店に行って無いんだって?」

「えっ?淳さんと、一緒じゃ無いの、香里さん・・・。」

「朝、八時頃に、一緒にあっちゃんの家を出たの。てっきり、店に行ったのかと思ってたの。」

「淳さん、何処に行ったか知らない?何も聞いてない?」

「ううん・・・。何も。」

彼女の七星は、私の言葉を聞き、急に動揺し、声が震え出した。









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