幸先

アイ  2009-09-27投稿
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君の産声

激しく命を泣き叫んで

ただわけもわからずに

これから起こるであろう

君の身にふりかかるであろう

鳥肌の立つような災難と

羽毛のようにやわらかな温もり

どちらを危惧して泣いたのか

ただ死へと進む一方の道を

どれだけ優しく孤独に歩いてゆくのか

そんなことは今はどうでもよくて

ただ君の寝顔を眺めながら

生まれてきてくれてありがとう……

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