紅いスーツ ?

ループ  2009-09-28投稿
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気持ちが悪い。
もう2日も食べていない。与えられるのは水だけ…。
僕ら3人は3日前にこの廃墟と化した洋館に肝試しにやって来た。

きっかけは暇潰し

…そう
…軽い遊びのはずだった…

〜3日前〜
「あ〜暇だ。どっか面白そうなとこないの?」

「武雄…うるさい」

「まぁまぁ亜季、どっか探すから怒んなよ」

「そうそう。貴士の言う通りだよ。」

僕ら3人は小さい頃からの腐れ縁で休みの度に集まっていた。

今回は夏の締め括りに心霊スポット巡り。

僕は次の場所を決めようと車を路肩に停め、亜季と雑誌をめくっていた。

「…なぁ」

「ん〜?」

肩を叩かれ、後ろを見ると武雄が窓の外の何かを見つめている。
「なにかあんの?」と僕は武雄が見ている方に目を向けた。

すると武雄が指を指しながら
「廃墟…こんな民家もない場所に…廃墟あるぜ」
っとにやにやしながら言った。

行こうぜと目が言っている。

「なになに?廃墟?行ってみようよ!」

亜季が助手席から会話に混ざる。

「決定だな!」
「うん!!」
2人は僕の返事を待たずにさっさと降りてしまった。
「貴士ぃ?なにしてんの?置いてっちゃうよ!」

2人に促され僕も廃墟へと向かった。



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