「・・・気持ち悪いから一人のときにそういうことはしてくれ」
「だから無かったことにしようとしたじゃないですか!?
あれじゃあ俺が変態みたいになりますよ!!」
「あぁ・・・そうだな。
お前は変態なんかじゃないぞ。
(むしろ変人だと私は思う)」
「よかった・・・」
ん? なんか憐れまれてる気が・・・
気のせいだよな。あぁ、視線って痛いんだね。今気付いたよ・・・
「おい、そんなことはどうでもいい。さっきのは・・・」
「力ですよ」
遮って答える。続けてまくし立てるようにいった
「気付いたら使えてました。だいたい・・・ものごころついた頃からですかね。
小さい頃は使っちゃダメって言われてたんですよ。
でも、突然母さんが失踪しちゃって。それからは周りにばれないように使っていましたね。」
「・・・・わかった。いっていいぞ」
何も言わずにお辞儀だけして体育館にむかった。
「精霊がきた形跡は5年前が1番はじめのはずだ・・・。
何故あいつはそれより以前から力を持っているんだ・・・・?」
この呟きが俺に届くことは無かった。
体育館につくと調度話が始まるところだった。見渡すと唯が場所をとっててくれたみたいだ。
「サンキュー、唯」
「どういたしまして。
あ、っっー。」
何があったか聞こうとしたが、説明が始まりそうなので止めたみたいだ。