アキ 4

ゆう  2009-09-30投稿
閲覧数[287] 良い投票[0] 悪い投票[0]

抱きしめられたまま、どれくらいの時間が経ったのだろうか…

私はふりほどく事も、手を伸ばすこともせず、ただ抱きしめられている。

「…やめてください」
やっと出た一言。
「大人をからかってるの?やめなさい」
「いやだ」
子供か!

「透さん、好きだ」



「名波くん、分かってない」
「年下だから?俺、そんなの関係ない」
「そうゆうんじゃなくて」



「透さんが結婚してるから?」
「そう」
既婚者で、一回りも年上の女に好意を抱くなんて… しかもなんで私なんか…。

「それでも俺、透が好きだ」
「困ります」
「透の家庭を壊したりなんかしない。透の困るようなことしない。絶対に。だから…」
「………」
「もう少しこうさせてて…」
「…困ります」



アキに近づかないようにって思ってた。

アキに惹かれている自分に、気づきたくなかったから…。



続く

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ゆう 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ