引きずられて行って着いた研究室の中はもので溢れ返っていて、とても人が住める場所では無かった。
こんな所で生活している鱒浦って、一体……。
例の鱒浦はにこにこ笑っている。
「どう?港。前より綺麗になっただろ?」
何処が。
「あ、そういえばて試して貰いたいのがあった。ほら、このクリーム」
鱒浦はわたしに小さな瓶を手渡した。
その瓶の中は、何とも形容し難いどす黒い液体で満たされていた。
わたしは聞く。
「これ、何?」
鱒浦は相変わらずにこにこ笑って答えた。
「塗ると身体の汚れが落ちるやつ」
……えーと…。
それって、わたしに間接的に風呂には入れないと言ってるのでは?
「そうだけど?文句あんのかよ」
ありまくりだよ。