彼氏-絶望-

JUN  2009-10-02投稿
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菜々子はケーキ職人だった
そんな菜々子を私は毎日見ていた
仕事をしている時はより一層格好良く見えた
私達はケーキ屋が一番忙しくなる少し前に付き合い出した…
勿論毎日どんなに遅くても仕事以外で会っていた
菜々子は毎日優しかったけど時々なんか気になっていた
それは冬が過ぎてもうすぐ春にさしかかる頃、私達はすごく大袈裟をした
私はその日の夜腹が立って隣で寝てる菜々子の携帯を見た…ずっと気になってた…気になっていたから何もないことを祈った…
それは菜々子が高校時代から仲良しの親友からのメールだった…その子からのメール。私のことが話題になってた。
「菜々、その子持ち女私達が昔付き合ってたの知ってるの?」
「もう一度私とやり直そう?」
など送られてきたメールはまだ相手に未練があるのが明らかにわかる内容だった…私は震えが止まらなくて涙もしばらくでなかった。
きっと人は限界を越えると何も声に出なくなるんだとこの時初めてわかった
裏切られた…そう思った…
でも、この時はもう私は戻れなくなってたんだ…
菜々子、あなたを好きになり過ぎて、悲しくて仕方ない。ただそれだけで、私はあなたを嫌いになるなんて出来なかったんだ…
それがあなたをこんなに苦しめるなんて思わなかった…
人は本当に愛する人が出来た時
どんなに辛い試練があったとしても
きっと乗り越えられるもの私はそう思う…



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