映像が流れはじめた。
『皆さん、入学おめでとう。そしてありがとう。
此処で君達は力を得る。
この学校の地下には妖精の力で創った門がある。
その門をくぐり獣人達のいる魔星にいき、妖精を攻撃する者達をいなくさせるのが君達の役割だ。
理解してくれたかな??
いや、理解してもらわないと困るんだがね・・・。
それでは、これから君達には力を得てもらおう。さぁ、右手に見える部屋に入ってくれ。』
ここで映像がきれる。周りを見ると皆はまだとまどっている。
俺は唯の手を掴み、真っ先に部屋に入った。
「ちょっ、いきなりどうしたの?」
「1番乗りって気持ちいいだろ?それにお前はほっとけないからな。」
「でも・・・1番は1組に盗られちゃったんじゃないかな?
それにいつまで手を掴んでるのかな?」
頭に強い衝撃がはしる。
俺は1mくらい吹っ飛び、小部屋の中に滑むのと同時に扉がしまる。
「きゃっ、、、、開かない・・・
どうなってるの?」
「おやおや、説明も聞かないで部屋に入っちまうとは。勇気のある奴もいるもんだな。
しかし、勇気と無帽を履き違えちゃいけねぇな。」
背後に急に現れたのはがりがりの骨で、骸骨と見間違えるほどの爺さんだ。
唯は爺さんの胸倉を掴む
「空はどうなったの!?」
――――――――――――――
「ここは・・・?」
真っ白く何もない部屋。
入る前は普通の部屋だったはずだ。