わたしの不満そうな表情を読み取ったのか鱒浦は静かになった。
「……でもさウチの風呂は有り得ない程アレが繁殖して入れないからさっ…」
まだぶつぶつ言っているが聞こえなかったことにする。
思い切り振りかぶり、わたしはグロい液体が入った瓶をごみ箱へ山なりに投げると鱒浦に聞いた。
「これからどうする?」
鱒浦はこっちを見るとさも当然のように言った。
「ん?そりゃ女子が二人居るならやる事は決まってるさ」
……?
鱒浦は分からない事を責めるように気怠げに口を開く。
「徹夜でゲームやるに決まってる」
わたしは絶句した。