しかし鱒浦がわたしの心の呟きを聞ける訳が無く、鱒浦は淡々と、しかし嬉しそうにゲームの準備を始めた。 わたしは悟り切った諦めの表情で鱒浦を見ていたがふと気が付くと聞いた。 「何のゲームをやるの?」 「王様ゲーム」 わたしはまた絶句した。 鱒浦の事だ、王様ゲームなんてやったら、何と命令される事か……。 しかし反論は無効。 絶対負けるものか、とわたしは自分を奮い立たせた。
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