残るスペースはあと2つ。
わたしと鱒浦は競ってマジックを滑らせた。
『屋上から飛び降りる』
『会長にドロップキックをする』
鱒浦の書いた方が怖い……。
負けたよ。『会長にドロップキックをする』になんて、勝てないよ……。
わたしは歯噛みする。
しかし、そこでハッと気が付いた。
これって…命令される方はやばくない?
鱒浦はにこり、と笑う。
「大丈夫、俺はそれくらいじゃ死なないし」
わたしは……?
「知るか」
え。じゃ、わたしは嫌だから人格変えなきゃ。
ばいばい?。
はっ。
……何処ですか、ここ。
「あー来たよ本当の港」
??
疑問詞でいっぱいの私に鱒浦は隅から隅までこれまでの事を説明してくれました。