『笑顔の裏、涙を堪えて・・・』
俺が弱かったから・・・・
俺に君を守る力がなかったから・・・
だからあんな事になったんだ・・・・・。
俺がその『あんな事』を知ったのは小枝と付き合ってだいぶ経った頃だった
小枝は酷い虐めにあってた。
俺の知らないところで・・・・・・。
小枝の異変に気づいたのはある出来事がきっかけだった。
蒼井「小枝?なーにしてんの??」
小枝「あ・・・。な、なんでもないよ!」
一瞬気まずそうな顔をしたけどまたいつもの笑顔に戻ってた。
蒼井「帰んないの?」
小枝「あ、ちょっと探し物してから帰るから先・・帰ってて?」
蒼井「手伝うよ?何探してんの?」
小枝「な、なんでもないの!!」
そういって小枝は走って行ってしまった。
おかしいなと思って次の日の朝小枝に問い詰めた。
でも小枝は笑顔で「何にもないよ?」ってまたいつもの笑顔で笑ってた。
何でこのとき早く気づいてあげられなかったんだろう・・・。
何で・・・もっと早く助けてあげれなかったんだろう・・・。
今思えばきっとこの笑顔も涙を堪えるのに必死で
俺に心配させないように・・・作ってた笑顔だったんだ・・。