「今日も練習?」
「いや…今日はなかったと思う
なんもきいてへんもん」
猛は帰る用意を始める
「慶太、もう帰るん?」
教室を出ようとした慶太郎を
猛が呼びとめる
「…帰るわ」
「じゃあ一緒に帰ろー
波音のとこ寄っていい?
あ、みっきーも一緒に帰る?」
「あ…うん、そうしようかな」
3人で揃って教室を出る
猛は嬉しそうに4組に
さっさと向かう
「…猛くんと波音ちゃんって
付き合ってんの?」
猛の後ろをマイペースに歩く
慶太郎に聞くと
「いや…付き合ってないんちゃう?」
めんどくさそうに返された
「あんなに仲良さげやのに?」
「…普通ちゃう?」
「はーちゃん★
帰ろうー!」
教室では机に座った波音が
友達に囲まれていた
「今、用意するー」
「うわー猛くんやあ
げんきー?」
周りの女の子が声をかける
「うん、げんきー」
猛は適当に返した
「慶ちゃんもおるやん!」
女の子が2人ほどかけよってきた