現実と夢の狭間で…本編?

満真  2006-08-03投稿
閲覧数[463] 良い投票[0] 悪い投票[0]

天井が見える…顔を横に向けると目覚まし時計が見えた。室内が薄暗い事で時間が判らなかったが、徐々に暗さに慣れてきて時間を把握する。
土曜日か…寝すぎたかなぁ。しかし、あんなリアルな夢は初めてだ。

上半身を起こし、衣服を着る為にベッドから出た。黒のTシャツにGパンを穿いて財布を後ろポケットに入れる。煙草を探していたが、煙草は見付からない。風呂場に行って、脱いだスーツの上着の内ポケットを探した。煙草を見付けて取り出す…箱を開けたが空っぽだった。箱の中には百円ライターが一本だけあった。

「コンビに行って、煙草買ってくるかぁ…」
独り言を言いながら、サンダルを履き外に出た。鍵を掛けてヒタヒタと音を立てて薄暗い外を歩く。街灯が点々と灯っていて、買い物帰りの主婦や学生とすれ違う。近所のコンビにで煙草を買ってアパートに戻った。

部屋の鍵を開けて入る。暗い室内の一箇所が一定間隔で光っている…携帯電話を持って行かなかった事を思い出す。
「誰だ?」
着信歴を調べる…着信は悪友の田中だった。電話を掛ける…プルルルルルル…プルルルルルル…呼び出し音が聞こえるだけで、一向に電話に出る気配がない。電話を切ろうとした時に田中が出た。
「もしもし、俺だけど用事か?」
『おー、そうだよ。今から来いよ』
「何処に?」
田中は居酒屋で飲み会をしていると言った。飲み会のメンバーの一人が用事で帰った事を言い、足りないから来いと誘ってきたのだ。用事はないし、暇潰しに行くか…場所と居酒屋の名前を聞いて出かける用意をした。

居酒屋に着くと店員に聞いた。店員は田中が居る部屋に案内してくれた。個室に田中は居るらしく襖を開けた…そこには男女合わせて9人いた。
「早かったな〜、こっち座れよぉ」
「嗚呼、わかった」
合コンやっていたのか…コイツ、何考えてんだ。俺は心の中で呟いた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 満真 」さんの小説

もっと見る

その他の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ