アキ 10

ゆう  2009-10-06投稿
閲覧数[217] 良い投票[0] 悪い投票[0]


“マタトマリニキテネ”


彼女と…どういう関係?
なんて…
聞くまでもない…。


なんで私こんなに落ち込んでいるの?

私の目の前でクラゲがフワフワとゆっくり泳いでいる。

…頭がクラクラする。



「透」
アキに軽く肩を叩かれ、我に返る。
「ごめん。あいつ高校の同級生で…」
「そう」
わざとそっけない返事をする。

「…ゆかとは何でもないから」
「そんな、別にいいよ。アキに彼女がいても、私がとやかく言う事じゃないでしょ」

そう。

私はとやかく言える立場でも、何でもない。

「透が嫌なら会うのやめるよ」


何それ…。

私は何様よ。

自分は結婚していて、旦那がいる身で、一回りの下の男の子とデートしてる。

アキを縛り付けることなんか、できる訳ない。



「“お互い深入りしないこと”。約束でしょ?」精一杯笑顔でアキに言った。
「そうだけど…」
「今度は向こうに行ってみようよ」



いつの間に、こんなにアキに惹かれていたんだろう。
自分自身、驚いていた。




続く



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ゆう 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
コンタクトのケアが変わる
洗浄1つで視界良好


▲ページトップ