韓国ではウサギや犬も食べた。実は韓国や中国では日本では考えられない事だが、犬を食べる習慣がある。犬肉は見た目はヌルヌルしているが、味の方は非常に美味しい。犬料理には補身湯(ポシンタン)と呼ばれる犬鍋がある。少し高価だが食べれば非常に身体が温かくなるという代物。しかし、犬を食べる事はその美味とは裏腹に罪悪感が残る。
中国の上海でユムシを食べた。ユムシはゴカイの一種でミミズのように気持ち悪い。炒めると白色からピンク色に変色する。意外に美味しい。一緒にいた連れがパクパク食べてた。
次にタツノオトシゴ。これは固くあまり美味しい物ではなかった。タツノオトシゴが串に刺さって焼かれてる姿は無惨な物だった。
そして最後に中国の山奥で恐るべき光景を見た。
ある家族に夕食に招待された時だった。食卓に生きた猿が鎖で縛られており、ハンマーみたいな物で頭をガンガン殴り、その猿の頭がポカっと取れ、彼らは私にその猿の脳みそを食べろと言う。私は、正直戸惑った。
見ればその猿はキィーキィーとわめいて、目からは涙がこぼれているのではないか。そんな恐るべき光景は今まで直面した事が無かった。私は彼らに勧められて一口、二口それを食べた。正直、その猿がかわいそうでかわいそうで、その味を覚えてない。まさに悪夢のような出来事だった。
世界の変わった料理、それは奥が深い。ちょっとした習慣の違いで食べる物が変わってくる。我が日本でも今はイルカ猟の事が問題になっている。私はこれらの変わった料理に感慨が深いが、それと同時に生き物への罪悪感が強く心に残っている。世界の生ある生き物へ、僕らは君らの死を無駄にしない。
完結。
最後にここに書いた事は全てノンフィクションであり、僕自信も大体それらを食べた。勿論、食べた事も無い物もあるが。
一番気になる猿の話しも事実で、実際に知人の人が中国で食べたらしい。その話しはもう15年以上、前の話しで何か特別な食事会の時に生きた猿をいけにえにするらしい。現在はそれは禁じられてるとの情報もある。