間違いletter 36

きゃしー  2009-10-07投稿
閲覧数[371] 良い投票[0] 悪い投票[0]



「……おまえ…」


眠る愛の隣でギターを弾いていた

あいつは俺らに気付き

手をとめた


「卓也じゃん

何してんの?」


直人が卓也のそばに寄る


「…いや…その…」


突然の俺らの登場に

卓也はうろたえていた


「番組の撮影…では

なさそうだな…

一人なのか?」

「ああ、そうだよ」

「…なんで?」

「……」


俺の右腕が突然解放された


俺のそばを離れたゆかが

卓也に近寄る

その表情からは

何も読み取ることができない


俺は一瞬ゆかがあいつを

殴るんじゃないかと思った


「おい、ゆか…」

「…?」

『あ り が と う』

ゆっくり動いた唇は

確かにそう言った

「…え?」

「ゆかは声がでないんだよ」

俺がそう言うと

ゆかはもう一度ゆっくり

唇を動かした

「…ああ…いや……」

はじめは驚き

硬い表情をしていた卓也も

ゆかが微笑むと

表情を緩めた


「弾いてよ」

「え?」

「ギター

愛のために歌ってたんだろ」

「…ああ」


俺が笑うとあいつは

照れくさそうに

ギターを奏ではじめた

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 きゃしー 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ